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MySQLの新ストレージエンジン Percona XtraDB とは!?

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MySQL 5.1GA版が先日リリースされましたが、新機能の一つとしてストレージエンジンのプラグイン化が挙げられます。

早速、その機能を利用し、ロシアのMySQLコンサルティング会社、Perconaより、新ストレージエンジン「XtraDB」がリリースされました。

Announcing Percona XtraDB Storage Engine: a Drop-in Replacement for Standard InnoDB

以下、概要をまとめてみました。

XtraDBはInnoDBストレージエンジンをベースに開発されたものであり、互換性があるため現在の環境を引き継ぐことができます。

また、最近のハードウェア環境に特化した仕様になっています。
(マルチコアプロセッサや複数ディスクを使用したRAID環境でより有意に動作する!?)

GPL v2ライセンスの元にリリースされており、Sun Microsystems社とは無関係なため、サポートを受ける場合はPercona社と契約することになります。

I/Oスレッドのマルチ化や、RW-lock、Buffer poolなどのロック機構の修正により、既存のInnoDBより、マルチコアプロセッサ環境でより性能が向上するようになっています。

以下のリンク先を確認すると、ディスクI/Oが多く発生する環境や、CPU使用率が高い環境で、「従来のInnoDB」、「プラグイン化InnoDB」、「XtraDB」の3者で性能を比較した場合、より有意に動作していることがわかります。

XtraDB benchmarks – 1.5X gain in IO-bound load

XtraDB in CPU-bound benchmark

注意する点としては、説明文にも書かれていますが、XtraDBはマルチコア・マルチディスク環境でより高性能を発揮します。
逆に言うと、コアが少なく、ディスクも1本しか使っていないような環境ではInnoDBと比較してもおそらく性能に差が見られないと思われますので、注意が必要です。

今後、6ヵ月に1度の更新がなされるようなので、さらなる機能追加・性能向上に期待です。

入手先は、リンク先の

Percona XtraDB available

を参照してください。

こうした、サードパーティによるプラグイン開発は今後も継続して行われると思います。
ユーザとしては取捨選択の重要性が増してくると思いますが、より素晴らしいプラグインがリリースされることを期待します。

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